2連結グラフに対するATM網に適した最適な耐故障性ルーティング

概要

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通信網や計算機網における情報伝達の信頼性をいかに経済的に効率よく高めるかは重要な問題である。通常、通信網(計算機網)は局(計算機)を点、通信回線を辺とした無向グラフ(以下単にグラフと呼ぶ)で表される。通信網における任意の二点間の通信はグラフの路を用いて行われる。通信網の二点間の通信経路を決定することをルーティングと呼ぶが、ルーティングが前もって計算されている通信網の耐故障性の尺度として、通信網を表すグラフとその上のルーティング及び、故障点と故障辺によって定義される生存ルートグラフ(surviving route graph)と呼ばれる有向グラフの直径を評価しようという提案がなされている。生存ルートグラフは、通信網を表したグラフの故障していない点からなり、二点間の通信経路が故障していないとき、その二点間に有向辺をもつ有向グラフとして定義される.従来、任意の2連結グラフに対して、生存ルートグラフの直径が最適なルーティングが定義できることが示されていた。本稿では、そのルーティングをATM網において用いる場合を考え、任意の2連結グラフに対して生存ルートグラフの直径が最適であり、そのルーティングがATM網として望ましい性質をもつことを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-05-30

2連結グラフに対するATM網に適した最適な耐故障性ルーティング

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