近接音場型マイクロホンアレー
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概要
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本論文では, 音波が球面波となる近接音場における遅延和アレーの最適設計法, 特に, 加算部における最適加算ゲインについて述べる。このような研究のほとんどは従来, 到来音波が平面波と見なせる遠距離音場用の設計を行ってきた。そこで, まず初めに, 音波が球面波となる近接音場において, 焦点位置における目的信号と不要音(暗騒音, 残響等) との SN 比が最大となり, かつ, 焦点位置に依存しない一定のアレー出力が得られる最適加算ゲインについて理論的に導出する。更に, 上記理論を確認するため, 2組の円周状マイクロホンアレーを用いて, 計算機シミュレーション及び室内実験を行った。これらの実験結果より, 上記理論の妥当性が明らかとなった。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1997-02-01
著者
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