高速FIRフィルタリング算法を利用した射影法
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概要
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近年提案されている高速射影法の演算量は適応フィルタの次数をL、射影の次数をpとすると、約2L+20pであり、演算量2LのNLMS(学習同定法)とほぼ同程度の演算量の少ない手法といえる。しかし、音響エコーキャンセラのようにフィルタ長Lが数百、数千にもなる応用ではさらなる演算量の削減が要求される。本報告では、高速FIRフィルタリング算法を射影法に導入することで、さらに演算量を削減する方法を示す。この提案法では、高速FIRフィルタリング算法がブロック処理を行なうので推定誤差の出力が遅れるが、その他の収束特性は逐次処理に基づくオリジナルの射影法の性能が保たれる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
-
田中 雅史
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
田中 雅史
NTT研究所
-
牧野 昭二
NTTヒューマンインターフェース研究所
-
金田 豊
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
牧野 昭二
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
田中 雅史
日本電信電話(株)nttサイバースペース研究所
-
金田 豊
東京電機大学工学部情報通信工学科
-
田中 雅史
日本電信電話株式会社nttサイバースペース研究所
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