入力相関行列の最小固有ベクトルを用いた二入力残響除去の検討
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概要
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室内における高品質収音においては、室内残響の影響を受けた音声から残響成分を取り除き明瞭な音声を得ることが望まれる。これは、観測された残響音声から原音声を推定する一種の逆問題となっている。著者らは、この問題に対して二入力二層構造のフィルタ構成を用いた残響除去法を提案した。この方法は、原音声が回復できたときに最小となる誤差関数を用いて残響特性の逆フィルタ係数を計算するものである。しかし、誤差関数がフィルタ係数に対して二次曲面となっていないため、最小解の探索が困難であった。本報告では、誤差関数を最小とするフィルタ係数を探索する手段として、入力相関行列の最小固有ベクトルを用いることを検討する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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