近接音場形Filter-and-Sumアレーを用いた出力音劣化の改善

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概要

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通信会議システムの収音系にマイクロホンアレーを用いる試みがなされており, その代表的手法として遅延和アレーがある.遅延和アレーは, 話者位置に鋭い指向性を向けることでSN比を改善する方法であり, その有効性は数多く示されている.しかし, 話者位置とアレーの焦点にずれがあると出力の周波数特性に劣化が生じるという問題がある.本論文では, この出力の周波数特性の劣化を解決するために, 近接音場におけるFilter-and-Sumアレーの最適設計方法を提案する.この方法は, 近接音場に対して用いることができ, マイクロホン数を増やす必要がないので, 通信会議などに対し有用である.また, 計算機シミュレーション及び実音場実験において, アレー出力の特性劣化の改善効果を確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-10-01

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