周囲雑音に囲まれたエリアの強調収音
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概要
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本報告では周囲を非定常な雑音源に囲まれた収音領域(エリア)内で発せられる音を強調して収音するエリア収音技術を提案する。音源の位置情報を利用した手法としてマイクロホンアレーがあるが、音源の方向に加えて距離を識別するためにはマイクロホンアレーの開口長を十分大きくする必要がある。提案法では距離を離して置いた2つの小型なマイクロホンアレーにおいて、複数の異なる指向特性を持った固定ビームフォーミングを行って、それぞれのマイクロホンアレーから見た方向別の信号を抽出する。つぎにその出力信号と固定ビームフォーミングの指向特性から所望音および雑音のパワースペクトルを推定し、周波数領域において所望音を強調し背景雑音を抑圧する非線形フィルタ処理を行う。本手法により個々のマイクロホンアレーは小型なまま距離を識別することが可能になる。実環境実験により、提案法では複数の異なる位置で非定常に発せられる背景雑音に対して安定して約10dBの抑圧性能を保持できることを確認した。また従来手法の課題であった雑音抑圧性能と非定常雑音に対する安定性の両立を実現することを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-03-09
著者
-
古家 賢一
日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
-
片岡 章俊
日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
-
片岡 章俊
日本電信電話株式会社nttサイバースペース研究所:龍谷大学理工学部
-
片岡 章俊
日本電信電話(株)nttサイバースペース研究所
-
小林 和則
日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
-
日岡 裕輔
日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
-
小林 和則
NTTアドバンステクノロジ
-
日岡 裕輔
慶應義塾大・理工学部
-
古家 賢一
日本電信電話株式会社 Nttサイバースペース研究所
-
古家 賢一
日本電信電話/nttサイバースペース研究所
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