M系列を用いたインパルス応答測定における誤差の実験的検討
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概要
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本報告では, M系列法による音響インパルス応答測定において生じる測定誤差について実験的検討を加え, 以下のことを明らかにした。(1) 非線形歪に起因する誤差はスピーカの出力音圧レベルにほぼ比例して増加する。(2) 測定誤差を最小にする最適な出力音圧レベルは, 背景雑音レベルと, スピーカの非線形特性に依存して決まる。(3) 出力音圧が最適値からずれると, そのずれの量と同程度(dB値で)測定誤差が増加する。(4) 口径が約12cmのスピーカ6種を測定した結果, 測定誤差の大きさには5 dB程度の差が見られた。(5) 従って, SN比の高い測定結果を得るためには, 出力音圧を最適値に設定すること, 非線形歪の小さなスピーカの選択が重要であることが分かった。
- 1996-10-01
著者
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