マイクロホンアレーによる音場明瞭度の向上
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概要
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残響および拡散性雑音の音場における音声明瞭度は、直接音と残響音のエネルギー比(D, R)および直接音と雑音のエネルギー比(D/N)が上昇するに従い向上する。一般に、残響および拡散性雑音音場においては、直接音と残響音および雑音との間には相関がないと考えることができる。そこで、著者らは音場の拡散性に基づき、マイクロホンアレーを用いて得られるD/RおよびD/Nについて理論的に解析した。また、マイクロホンアレーを用いた残響および雑音音場での、RASTI測定および音声明瞭度試験結果より、シングルマイクロホンに比較し、室内騒音60dB(A)以上で、RASTI値で約0.2、単音節明瞭度では20〜30%上昇することがわかった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-26
著者
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Houtgast Tammo
アムステルダム自由大学
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Houtgast Tammo
Amsterdam Free University
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Houtgast Tammo
Tno Institute For Perception
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Houtgast Tammo
Academisch Ziekenhuis Vu
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野村 博昭
Nttヒューマンインタフェース研究所
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Houtgast T
アムステルダム自由大学
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