自然音(日常音)による聴力評価実験

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概要

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聴覚支援技術の研究において,補聴器を必要とする難聴者がどのような音信号を間き取りにくくまた,どの程度まで重畳した信号を知覚できるかを知ることは重要なことである。本報告は,難聴者に対する聴力評価法を確立するために,言語知識を必要としない十種類の自然音を用いた選択受聴実験について述べたものである。実験は目的信号の前に混合信号を提示する方法と,目的信号を混合信号の後に提示する方法の二通りを行い,被験者に混合信号の中の目的信号の有無を回答させた。その結果,注目する信号に重畳する信号の増加による選択受聴効果の低下を感覚的弁別力の分析によって定量的に実証した。また,目的信号を混合信号の前に提示したほうが選択受聴効果が高いことを明らかにした。
1995-06-23

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