残響音場における音の方向知覚と音源信号の過渡的特徴(音響・超音波サブソサイエティ合同研究会)
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概要
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人間は先行音効果あるいは受聴信号の両耳間相互相関の時間変化から,残響音場における音源方向推定が可能であると考えられている.本稿では音源信号の過渡的特徴に着目し,残響音場での音源方向知覚に関する評価実験を試みた.音源方向は音像が頭外に定位しない場合でもlateralizationとして知覚される.筆者等は残響を含む過渡的信号に,互いに無相関な残響を含む2ch雑音を付加した試験信号を用いて,過渡的信号部分のエネルギーあるいは継続時間割合とlateralizationで知覚される音源の方向との関係を評価した.その結果,過渡部の定常部に対するエネルギー(TSR: Transient to Steady energy Ratio)の増加に伴ってlateralizationは向上することが確認されたのに対し,過渡部の時間割合の増加に伴うlateralizationの傾向はほとんど見られなかった.lateralizationが3以上(音源方向を知覚し易い条件)となるTSRの限界は4.43logl+4.20(m),ただしl(m)は音源距離,に従うことが示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-01-19
著者
-
東山 三樹夫
早稲田大学
-
山崎 芳男
早稲田大学
-
高橋 義典
工学院大学
-
荻野 晃史
早稲田大学大学院 国際情報通信研究科
-
山崎 芳男
早大理工
-
高橋 義典
工学院大学情報学部
-
山崎 芳男
千葉工業大学情報工学科
-
山崎 芳男
早稲田大学理工学総合研究センター
-
山崎 芳男
早稲田大学大学院国際情報通信研究科
-
山崎 芳男
早稲田大学理工学部
-
高橋 義典
Nhk放送技術研究所 人間・情報:工学院大学 情報学部
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