セミスタジアム形における固有周波数と固有モード解析
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概要
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不整形音場において, カオス的特徴は古典系の音線軌道の振る舞いに潜んでいる.カオス的特徴を含む不整形音場の例として, スタジアム形状が挙げられる.この形状に潜むカオス性はBerry[Eur. J. Phys. 2 pp. 91-102, 1981]によって指摘され, 量子カオスという新たな研究分野が提案された.量子カオスの主たる研究目的は, 古典系のカオス性が量子系にどのように影響しているか(カオス性の名残)を探求し, 対応原理を見出すことである.音線軌道におけるカオス的振る舞いによって波動場に現れるカオス性の名残を調査することは, 不整形音場の解析や音場再現を行う上で重要である.本論文では, セミスタジアム形状音場の特徴を更に探求するため, 固有周波数と固有モードの解析を試みた.固有周波数については, 広範囲な変動特性を調べるために△_3統計を行い, 変動項N_<fluc>のskewnessの算出, 固有モードにおいては, regularからirregularな形状に移行して行くにしたがって崩れて行くモードの対称性を評価した.その結果irregularな形状に近づくにしたがって, skewnessは減少し, モードの対称性も減少していくことを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-18
著者
-
東山 三樹夫
早稲田大学
-
藤坂 洋一
工学院大学情報工学科
-
東山 三樹夫
工学院大学情報工学科
-
藤坂 洋一
産総研
-
高橋 義典
工学院大学
-
高橋 義典
工学院大学情報学部
-
高橋 義典
Nhk放送技術研究所 人間・情報:工学院大学 情報学部
-
東山 三樹夫
工学院大学大学院情報学専攻
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