MAP&ROOM : ネットワークの空間性を活かしたヒューマンインタフェースのコンセプト

概要

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今後コンピュータを使用したネットワーク環境が整備されるに従い、ネットワークを媒体として用いるサービスが行われるようになると考えられる。B-ISDNが一般家庭に普及すれば、現在電話網を用いて行われている以上のさまざまなサービスや情報がネットワークを通じて提供されるようになるだろう。そこで必要となるのが、そのようなサービスをコンピュータに親しくない人でも簡単に利用できるようなインタフェース(ネットワークユーザインタフェース)を構築することである。現在、コンピュータネットワークを通したサービスの数は限られたものであり、それらへのアクセスも操作の統一性を欠くもので、コンピュータに詳しくない人にとっては決してそれらのサービスは使いやすいものではないと言える。しかし、現在の電話を誰もが簡単に利用できるように、今後ネットワークサービスも誰もが簡単に利用できるようにならなくてはならない。ネットワークを通じたサービスのためのユーザインタフェースとしては、現在までに、ネットワーク上のサービスを都市メタファを用いて表現するDoReMiがあるが、ネットワークの資質である、空間的な広がりやネットワークを使用している他ユーザとのコミュニケーションといったものを十分に活用するには至っていない。本稿では、ネットワークを空間性のあるもの(MAP)、サービスはその空間内に一定の場所を占めるもの(ROOM)とし、利用者はそのネットワーク空間内を自分の分身となる人形を操り、サービスを選択するために自由に動きまわることが出来るという、ネットワークの資質を活かせるインタフェースのコンセプト、MAP&RooMを提案する。
1992-09-28

MAP&ROOM : ネットワークの空間性を活かしたヒューマンインタフェースのコンセプト

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