SceneBook : 仮想コミュニケーション環境におけるエピソード記憶の活用

概要

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筆者らは、先にInterest Awarnessを指向した仮想コミュニケーション環境であるVENUSを構築した。人間はコミュニケーションによって、様々な情報を得、そこから取捨選択して自分の1次メモリ(頭脳)・2次メモリ(メモ、ノートなど)に記録して、後々の情報の活用を行なう。特に、人間同士の交流に基づく情報の貯蔵・活用は、対人交流的記憶(Transactive Memory)と呼ばれる。コンピュータ上の仮想空間でのコミュニケーションが一般的になった場合に、この対人交流的記憶の活用をコンピュータ上でどう実現するかが問題となる。我々は、VENUSにおけるコミュニケーションの画面イメージと、それに付加する情報(その状況に含まれるユーザ情報、個人的に編集を行なっていたファイルなど)を融合した"状況"をデータベース化した。また状況の検索を行なうユーザインタフェースとしてアルバムのようなインタフェースを持たせるために本の形式を採用したSceneBookを開発した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27