プログラミング言語において動的データと宣言的データとを統一的に扱う方式

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C,Pascalなどの手続き型のプログラミング言語においては,動的データと呼ばれる変数が存在する.それは,手続き呼び出し(あるいは,命令の実行,演算)により生成され,別の手続き呼び出しにより消去されるデータである.例えば,Pascalにおいて,手続きNewとDisposeとにより生成・消去されるデータである.動的データ以外の大多数のデータは,特定の手続き,あるいは,プログラムの開始時に生成され,終了時に暗黙的に消去される.例えば,手続きに局所的な変数手続きに値渡しされる引数,大域変数などである.プログラム中で宣言されることより,それらを宣言的データと呼ぶことにする.複雑なデータ構造を処理する場合には,動的データを扱うことが必須である.ところが,従来の言語においては,宣言的データと動的データとの扱いが大きく異なっており,しかも,動的データの扱いが難しい.例えば,動的データは,名前で直接的に参照できないし,特定の手続きを呼び出さない限り消去されない.そこで,本発表では,手続き型言語における動的データの問題を詳述し,その問題が解決するように言語を改良する方式を提案する.改良後の言語では,全てのデータが,統一的に,手続き呼び出しにより生成され,名前により直接的に参照され,暗黙的に消去されることになる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

プログラミング言語において動的データと宣言的データとを統一的に扱う方式

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