ソフトウェア開発実験における開発行動の観測データの統合的表示方式

概要

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ソフトウェアの品質や生産性を向上させることを目的として、ソフトウェア開発者の行動を分析する研究がなされている。例えば、Mayrhauserらは、プログラムを理解する行動の細分化と保守担当者が必要とする情報の抽出を行った。また、柳らは、キーボードとマウスによる入力を記録・分析することによって、誤りが混入するときの特徴的な行動を明らかにした。また、高田らは、キーボードとマウスによる入力を記録・分析することによって、誤りの発見と修正の行動を細分化した。三輪らは、エディタ操作時のキーボードによる入力を記録・分析することによって、操作の習熟の様子を明らかにした。津田らは、ソフトウェア変更作業における、作業工程を分析することによって)必要な情報や作業内容を明確にした。これらのソフトウェア開発者の行動分析では、事後インタビュー、視線、映像、キーストローク、発話などのデータが収集されている。これらの単独のデータでは、開発者の動作を識別できない場合がある。そのため、複数のデータを用いて、個々のデータの欠点を補う必要がある。しかし、これらの複数のデータを単に個別に表示するだけでは、データ間の相互関係が捉えられずわかりにくい。本研究では、ソフトウェア開発実験において観測された複数のデータを用いて開発者の行動を分析するときに、開発者の行動の識別を容易にすることを目的として、観測データを統合的に表示する方式を提案し、その方式に基づいて観測データを表示するためのシステムを試作した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

ソフトウェア開発実験における開発行動の観測データの統合的表示方式

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