選択的多重ピギーバックを用いたジョブ配送法について

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概要

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個々に資源を有する計算機をネットワークで接続した分散計算機システムについての主要な論点の1つは、負荷分散とシステム性能との関係である。これまでに、負荷分散方式について多くの研究が行われている。ジョブの配送先を決定するディスパッチャの形態は、1つのディスパッチャですべてのジョブを扱う集中型と、各計算機ごとにディスパッチヤを持つ分散型に分けられる。本研究では、ユーザの要求への柔軟な対処、大きなネットワークへの対応といった点から分散型ディスパッチャについて考える。我々はこれまでに、双方向ピギーバックを用いて環境観測を行い予想応答時間が最小であるサーバをジョブの配送先に決定するLR-PB方式を提案し、不均質なシステムでは閾値制御を行うランダム方式やサイクリック方式より有効であることを示している。本研究では、LR-PB方式を拡張し、情報を選択してピギーバックするLR-SMP方式を提案する。そして、その有効性を検討する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

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