分散システムにおけるデータ更新性能解析と更新アルゴリズムの提案

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概要

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分散システムにおけるデータベース更新時には、並行処理制御や一貫性維持のために、ロック操作が用いられる場合が多い.データベースが複製を有する場合に通常は、全ての複製へのロック操作の後に全複製の更新処理が行なわれる。全複製へのロック操作および更新処理は応答時間低下の原因の一つとなりうる.本論文では、待ち行列解析により近似的に更新処理の応答時間を求める方法を示し、シミュレーションの結果と対比する.また、応答時間性能の低下を避けるために、全複製にわたる広範囲なロックおよび更新処理を行なわないで、データ更新を行なう方式を提案する.この方式はデータの内容の意味を用いているので適用分野には制限があるが、応答時間の改善とネットワーク分断時のデータ更新に対して有効である。提案アルゴリズムについてもシミュレーションにより従来の方式との応答時間の比較を行なう.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-02

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