プロセス記述言語としてのPrologの評価

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概要

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近年、ソフトウェアの設計・開発プロセスに一定の規則性を見つけ、それを基にプロセスそのものを記述して利用しようとする研究が注目を集めている。プロセスを記述するために、アルゴスミックな言語を用いる立場やルールベースの言語を用いる立場等があるが、どのような方式が妥当であるかについての結論はまだ得られていない。ソフトウェアの設計・開発には、「各個人や状況により作業の進めかたが異なる」「失敗したときに戻るべき場所の特定が難しい」「過去の類似問題と解決方針は同じでも、その詳細は毎回異なる」等の非決定的で動的な特有の現象が見られ、これらをうまく記述できる方式がプロセス記述言語に望まれている。これをふまえて本稿では、非決定性やプロセス実行時の動的な変更を取り扱うことのできるプロセス記述言語の候補としてPrologを取り上げ、実際の設計活動を記述することにより、そのプロセス記述言語としての問題点を明らかにし、その解決方針を述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14

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