インターネットにおけるドメインキャッシュサーバの実現

概要

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近年、インターネットを使用した広域な情報提供サービスが行われてきている。それは、点在するサーバに情報を持たせ、多数存在するクライアントからアクセスできるようにしたものである。しかし、1つのサーバに対して多くのクライアントが同時にアクセスするため、1つのクライアントに対する応答時間が長くなる傾向にある。また、サーバがダウンしたときには、そのサーバが持つ情報を得ることができなくなる。我々は分野や意味が同じ情報の集合であるデータベースなどを、どのように分割しどのサイトに配置すれば、もっとも効率よくかつ信頼性を高くできるかを検討してきた。本研究では、クライアントがサーバからとってきた情報を記憶するドメインキャッシュサーバ(DCS)を提案する。これによって、サーバの負担を減らし、さらにはインターネット全体の負荷を減らし、サービスを向上させることを目的としている。また、サーバがダウンした場合、DCSに蓄積された情報によってサービスを継続し、信頼性を高めることも目的の1つである。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15