森林の生産構造に関する研究(XIX) : シラカンバ林のクロロフィル量とその分布
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概要
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志賀高原で, 平均樹高10.7m, 35年生のシラカンバ林の生産構造調査を行った。地上部の現存量99.3t/ha, その樹木表面積13.82ha/ha, 純生産量12.5t/ha・年であった。この林分に存在するクロロフィル量は18.27kg/haと推定され, その3.4%は細枝, 4.0%は直径6mm以上の太枝, 1.3%は幹の樹皮に存在していた。葉, 枝, 幹ともに林分上層ほどクロロフィル濃度は高く, 任意の層における葉のクロロフィル濃度はそれ以上の層の葉面積に支配されること, 幹皮における濃度は梢端から葉層内下層に至るほど減少し, 枝下部で安定, 林床植生に覆われる地表近くで急減することなどが明らかになった。この林分でのクロロフィル1gあたりの地上部純生産能は683g/年と計算された。
- 日本森林学会の論文
- 1984-03-25
著者
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只木 良也
信州大学理学部
-
只木 良也
林業試験場:(現)信州大学理学部
-
出原 茂樹
信州大学理学部
-
田中 守
信州大学理学部
-
田中 守
信州大学理学部:(現)ミヤリサン戸倉工場
-
出原 茂樹
信州大学理学部:(現)若園中学校
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