森林の生産構造に関する研究(XIV) : コジイ幼齢林の一次生産についての第3回報告
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概要
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立木密度の高いコジイ14年生林を熊本市郊外で1965年10月に調査した。15m^2のプロット内の全立木を伐倒し, 層別刈取法によって測定したところ, 全現存量は94.24t/ha(乾重), そのうち葉重量は8.40t/haであった。林冠層下の相対照度は3.4%, 葉面積指数は8.86であったので, 葉の吸光係数は0.38と計算された。純生産量は, 幹枝の現存量増加量14.08t/ha・年, 根の現存量増加2.00t/ha・年, 落葉量3.75t/ha・年, 葉以外の枯死量2.83t/ha・年の合計として, 22.66t/ha・年と推定された。葉の呼吸消費量は24.73t/ha・年, 材部の呼吸消費量は4.29t/ha・年と概算されたので, 総生産量は51.68t/ha・年となる。この総生産量に対するエネルギー効率は, 通年で1.7%, 生育期間で2.6%と計算される。
- 日本森林学会の論文
- 1968-03-25
著者
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