森林の生産構造に関する研究(X) : 無間伐の45年生ヒノキ林の生産力
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概要
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熊本県下で, ヒノキ壮齢無間伐林の生産力をしらべた。100m^2の標準地から, 8本の供試木を選んで伐倒し, 層別刈取法によって調査した。林分の現存量は327.1t/ha(乾重), 葉乾重は11.9t/ha, 葉面積指数(片面)は5.1であった。葉や枝は, 林分の上層に集中して平面的な林冠層を作っており, 林内の相対照度は0.7%, 葉の吸光係数は0.97/LAIである。葉と幹生長量の垂直分布についても若干検討した。林分の純生産量は材, 葉, 球果それぞれの生産量, 12.3,3.0,0.12t/ha・年の合計として15.4t/ha・年と計算した。また, 葉と材の呼吸消費量を暫定的に19.2,6.3t/ha・年と概算して, 林分の総生産量を40.9t/ha・年とした。生育期間内のエネルギー効率は, 純生産量に対して0.8%, 総生産量に対しては2.1%と計算された。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1966-11-25
著者
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