ワークフローからインターワークフローへ : 企業間電子商取引の基盤を目指して(<特集>創立40周年記念論文)
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概要
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近年, 多くの企業において, ビジネスプロセスの自動化, 効率化を目的としてワークフローが導入されている.当面, ワークフローは企業内部に閉じる業務への適用に重点が置かれている.次のステップでは, それらのワークフローを企業の壁を越えて接続し, 複数の企業にまたがるビジネスプロセスの連携を目指すことになる.これをインターワークフローと呼ぶ.インターワークフローは企業間電子商取引の基盤として期待される.インターワークフローの実現には, まず異種ワークフロー管理システム間の接続プロトコルの標準化が必要であり, これはワークフロー管理システムの国際標準化団体であるWfMC(Workflow Management Coalition)により実現されてきた.しかし, それだけでは不十分で, 企業の独立性確保のため連携プロセスすべてを互い公開できないという制約があるため, 連携の基本プロセスのみを共同で定義し, それを基に各企業で社内プロセスを独自に定義するという階層的定義・構築支援システムが必要である.著者らは, 上記標準プロトコルに対応し, 実用を目指した階層的定義・構築支援システム(インターワークフロー支援システムと呼ぶ)の開発と実証実験を実施した.本論文では, インターワークフローに関する基本事項, 実現したインターワークフロー支援システム, さらに21世紀に本システムが果たす役割までを総合的に述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-03-15
著者
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