ネットワークにおける身振り動作を用いた気持ちの伝達

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対面コミュニケーションでは非言語情報が気持ちの通じるコミュニケーションに果たす役割は大きいが,従来の非同期ネットワーク・コミュニケーションはテキストベースであり,非言語情報が使用できなかったため,気持ちの伝達は極めて不十分にしか行われていなかった.しかし,最近は非同期ネットワーク・コミュニケーションにもマルチメディアを使用できるようになってきているため,これを活かして非言語情報を伝えることが考えられるが,身振り動作はその伝達される情報の性質がよく知られていないために,その存在の大きさにも関わらず,表情などに比べ十分に利用されない恐れがある.本論文では,身振り動作が非同期ネットワーク・コミュニケーションにおいて気持ちの伝達に果たす役割を明らかにするために,身振り動作により伝達される感情情報について,セルアニメーション動画像を用いた評価実験を行った.その結果,身振り動作により伝達できる感情情報は5種類であることがわかった.さらに,非同期ネットワーク・コミュニケーションへの身振り動作の利用を考えて,セルアニメーション動画像による評価実験の結果を元に作成したCG動画像と,テキストから成る電子メール文書の評価実験を行った.その結果,身振り動作のCG動画像を文書に含めることの有効性が示された.
1995-08-15

ネットワークにおける身振り動作を用いた気持ちの伝達

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