Premarin の静脈内投与試験法による LH の変動

元データ 1974-03-01 社団法人日本産科婦人科学会

概要

血中 estrogen の急増による LH放出作用の mechanism を詳細に検討する目的で正常婦人の月経周期の各時期について, 結合型 estrogen である Premarin 静注後の血清中LHの変動を測定し, あわせて各種排卵障害婦人におけるLH放出機構の病態をうかがい, Premarin 投与試験が間脳-下垂体機能検査として用いることができるかどうかを検討し以下の成績を得た. 1. 正常月経周期婦人の卵胞初期, 卵胞中期, 排卵前期および黄体期を通じて, 衝撃的に投与した estrogen はLHの分泌に対して, 初期は抑制的に作用し, 次いで反跳的増量をもたらし, 全体として二相性の pattern を示した. 2. LHの反跳的増量の現われる時期は排卵期に近づくにつれ, 72, 48, 24時間と短かくなり黄体期には再び長くなった. Peak の高さは排卵日に近づくにつれ大きくなり排卵後は小さくなった. LH-RH test の成績と併せ考えると estrogen による内因性放出ホルモン放出の程度は月経周期の各時期において差が見出された. 3. 正常男子では estrogen によるLHの suppression は認められるものの, rebound は認められず, LH放出機構に関して周期性をもつ女性との差が明らかとなった. 4. 各種排卵障害婦人のうち, Chiari-Frommel 症候群, 神経性食思不振症, 第2度無月経婦人ではLHの suppression はみられたが, rebound は認められず, 多嚢胞卵巣, 第1度無月経婦人では rebound も軽度認められた. 5. 本 test は LH-RH test と組み合せることによって gonadotropin 分泌に関する間脳機能検査法として有用であると考えられた.

著者

谷沢 修 大阪大学医学部
三宅 侃 大阪大学医学部 産科学婦人科学
倉智 敬一 大阪大学医学部産科婦人科学教室
倉智 敬一 大阪大学医学部産婦人科学教室
河村 憲一 大阪大学医学部産科婦人科学教室
宮崎 正博 大阪大学医学部産科婦人科学教室
衣笠 隆之 大阪大学医学部産科婦人科学教室
青野 敏博 大阪大学医学部産科婦人科学教室
南川 淳之祐 大阪大学医学部産科婦人科学教室
宮崎 正敏 大阪大学医学部産科婦人科学教室
衣笠 隆之 東大阪市文中央病院
南川 淳之祐 箕面市立病院
南川 淳之佑 大阪大
南川 淳之祐 大阪大学医学部産婦人科
青野 敏博 大阪大学医学部産婦人科

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