地方分権と自治体教育改革 : 埼玉県志木市と愛知県犬山市を事例に
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概要
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昨年度の第61回大会でも「特別課題研究 地域教育改革の教育学的検証」が設定されたが、専ら研究者サイドの分析・報告に留まるものであった。今回のラウンドテーブルでは、金山康博(志木市教委)及び中嶋哲彦(犬山市教育委員)氏をお招きし、教育行政にたずさわる者の視点から、「地方分権と自治体教育改革」の問題を深めたい。いわば臨床的な教育改革分析の試みである。両市は人口7万人前後であるとともに、市長が地方分権・地方自治に強い意欲を示すなど類似性を有しているが、教育改革の具体的内容や改革手法は一律ではない。(1)首長部局と教育行政、(2)教育委員会と事務局、(3)教育行政と学校、(4)外的事項改革と内的事項改革、(5)教育改革と住民参加・住民自治、(6)市町村合併問題など多様な課題を設定することができよう。両氏の比較検証から主に市町村レベルにおける地方分権と教育改革の現状と課題を論ずる。
- 日本教育学会の論文
- 2003-08-20
著者
-
中嶋 哲彦
名古屋大学
-
中嶋 哲彦
名古屋大学大学院:犬山市教育委
-
小川 正人
東京大学大学院
-
渡部 昭男
鳥取大学教育地域科学部
-
田子 健
南山大学
-
渡部 昭男
鳥取大学
-
金山 康博
志木市教育委員会
-
渡辺 昭男
京都大学大学院
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