聾教育における指導法の構築過程に関する研究 ; 会議における合意形成過程から

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概要

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本研究は｢指導法｣をめぐる言説がどのようにして構築されるかを明らかにすることを目的とし､ある聾学校の職員会議でどのようにしてメンバーの合意が形成されるかについて会話分析を通じて検討した｡その結果､以下の知見が得られた｡1)議論の際には特定のメンバーが批判の対象にならないよう､問題はメンバー共通の課題として語られる｡2)新しい理論･概念が持ち込まれる際には､実際の子どもの状態と照らし合わせながら合意が図られる｡3)部内の議論において合意の得られなかった部分については､その理論･概念の使用が保留･棄却される｡4)外部の読み手を想定した記述を行う際に､部内で評価の分かれる内容についての判断は保留される｡5)メンバー内では合意が得られている内容でも､外部の批判に耐えうると判断されない場合は記述が避けられる｡
1999-04-08

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