幼児の健康と食生活に関する研究
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概要
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奈良県奈良市および生駒市内にある私立幼稚園1カ所, 公立幼稚園2カ所に在籍する年長児を対象に, 健康状況や生活習慣, 食生活などを中心としたアンケート調査を平成9年11月∿12月に実施し, 次のような結果を得た。1.対象児の58.2%が何らかの健康不良を訴えており, 回答の多い項目は「風邪をひきやすい」, 「過去に病気で入院したことがある」, 「アレルギー体質である」であった。女児より男児に該当が多かった項目は, 「やせすぎ」, 「腹痛, 下痢を訴える」, 「アレルギー体質である」であった。(P<0.05) 2.起床時間は, 7時台が最も多く, 78.8%であった。就寝時間では, 「21時まで」が26.7%, 「21時から22時」が55.5%, 「22時以降」が17.7%であった。3.朝食を毎日食べない者が4.1%みられた。朝食の共食状況は, 「両親と」が19.2%, 「母親と」が41.8%, 「子供だけで」が29.5%であった。夕食では, 「両親と」が25.3%, 「母親と」が69.9%, 「子供だけで」が2.1%となっていた。4.「朝食を毎日食べない」者は, 「毎日食べる」者に比べて, 健康不良を訴える割合が大きく(p<0.01), 歯痛, 頭痛, 眠りが浅いなどの項目では, 1%の危険率で, またよくけがをする, 寝つきが悪いと訴える割合に5%の危険率で有意差が認められた。また生活状況では, 朝食の欠食は, 就寝時間が遅いという生活の夜型化の影響を受けており, 睡眠時間, 夜食の頻度, 朝の食欲, テレビなどの生活習慣と関連していることが示唆された。5.21時までに就寝する「早寝群」は, 22時以降に就寝する「遅寝群」に比べて, 睡眠時間, 朝食時間, 便通, 夕食時間, 食品摂取頻度得点, 朝の食欲, 朝食摂取状況, 夜食の頻度などの生活全般にわたる習慣が良好にもたれていることが窺われた。
- 帝塚山大学の論文
- 2001-02-01
著者
-
志垣 瞳
帝塚山大学
-
池内 ますみ
奈良佐保短大
-
永野 君子
帝塚山大学現代生活学部栄養教育
-
志垣 瞳
帝塚山大学短大部
-
小西 冨美子
帝塚山大学
-
餅 美知子
帝塚山大学短期大学部非常勤講師
-
餅 美知子
帝塚山大学短期大学部スポーツ栄養
-
池内 ますみ
帝塚山大学短期大学部非常勤講師
-
池内 ますみ
奈良佐保短期大学
-
小西 登美子
帝塚山短期大学
-
小西 冨子
帝塚山短大
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