習慣性咀嚼側と咬筋の形態および顎顔面形態との関係について
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概要
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咀嚼機能と顎顔面形態とは相互に影響を与えている.咀嚼は通常片側の習慣性咀嚼側で行われ, このことが顎顔面形態に影響を及ぼしていると考えられる.そこで, 習慣性咀嚼側と顎顔面形態および咬筋の形態との関係について検討した.問診により認識する習慣性咀嚼側およびガム自由咀嚼20回における主な咀嚼側すべてが一致した個性正常咬合をもつ成人男性22名を対象とした.コンピューター上で咬筋の外形を抽出し, 咬筋の走行角度と体積をMRI画像にて三次元的に構築し計測を行った.顎顔面形態の計測には正面頭部X線規格写真を使用した.これらの分析項目についてロジスティック重回帰分析を行い, 習慣性咀嚼側と顎顔面形態との関連を調べた.その結果, 非習慣性咀嚼側と比べ, 習慣性咀嚼側の方が咬筋の体積が大きく, 前頭面における咬筋の走行角度は垂直に近かった.顎顔面形態においては, 習慣性咀嚼側の方がLOL lineからCdまでの垂直距離比, LOL lineからAgまでの垂直距離比は小さく, オトガイも習慣性咀嚼側へ偏位していた.以上の結果より, 習慣性咀嚼は顎顔面形態と咬筋の形態に影響を与えていることが示唆された.
- 大阪歯科学会の論文
- 2005-06-25
著者
-
本田 領
大歯大・矯正
-
四井 資隆
大阪歯科大学歯科放射線学講座
-
四井 資隆
大阪歯大・歯科放射線
-
川本 達雄
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
石井 千佳子
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
本田 領
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
大崎 仁子
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
永木 恵美子
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
川本 達雄
大阪歯科大学歯科矯正学
-
川本 達雄
大阪歯科大学
-
四井 資隆
川植歯科医院
-
川本 達雄
大歯大・矯正
-
四井 資隆
大阪歯科大 歯 歯科放射線学
-
本田 領
大阪歯科大 歯科矯正学
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