矯正治療にともなう軟組織側貌の変化と下顎下縁平面角との関係について
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概要
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矯正診断で用いられる軟組織側貌分析法には,いくつかの種類がある.その中で,硬組織のA-Po to FH(H line to FH)をもとに,山脇らが定義した軟組織上のA-Poに相当する線であるI line to FHを予測する方法が知られているが,FH to Mandibular planeが通常よリ大きい症例や小さい症例においてはH line to FHとI line to FHとの関係が明らかにされていない.そこで本研究では,FH to Mandibular plane angleが標準値よリ大きいhigh angle症例や,標準値よリ小さいlow angle症例におけるH line to FHとI line to FHとの相関関係を調べた.被験者は矯正治療を行ったhigh angle症例の患者50名と,low angle症例の患者50名である これらの術前・術後のセファログラムを用いて,H line to FHとline to FHとの相関関係を求めた その結果,H line to FH (x)とI line to FH (y)との関係について,1%の危険率で相関が認められた.回帰直線の式は, high angle症例の術後ではy=0.87x+8.9, low angle症例の術後ではy=0.89x+8.21となった このことから,一般的な矯正患者と比較して,high angle症例およびlow angle症例は,H line to FHの改善に対するI line to FHの改善量が小さいことが分かった.また,high angle症例やlow angle症例では,それぞれ異なったH line to FHとI line to FHとの関係式を用いる必要が示唆された
- 大阪歯科学会の論文
- 2003-09-25
著者
-
本田 領
大歯大・矯正
-
川本 達雄
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
本田 領
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
本田 領
大阪歯科大学
-
近藤 令子
大阪歯科大学歯科矯正学講座
-
山脇 裕
大阪歯科大学
-
川本 達雄
大阪歯科大学歯科矯正学
-
川本 達雄
大阪歯科大学
-
川本 達雄
大歯大・矯正
-
本田 領
大阪歯科大 歯科矯正学
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