肝線維化と血中 Lysyl Oxidase 活性
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概要
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コラーゲンの架橋形成には lysyl oxidase が積極的に関与することが知られているが, 血中 lysyl oxidase 活性の測定は未だ臨床例では見当たらない. 我々は3H-lysine-labelled collagen を基質として用い, 3H2O release assay で活性測定を行なつた. 血漿 lysyl oxidase は正常者に対してアルコール性肝障害 (p<0.01), 原発性胆汁性肝硬変 (p<0.01) 非飲酒肝硬変 (p<0.05) で活性の上昇が認められた. アルコール性肝炎例の線維の消失過程で, 本酵素活性は肝組織線維量と平行して推移した. lysyl oxidase による架橋形成はコラーゲン生成の最終段階の反応であり, 本酵素活性の測定は線維化のパラメーターとして prolyl hydroxylase やプロコラーゲンペプチドと異なつた臨床的意義を有するものと考える.
著者
-
鈴木 博
聖マリアンナ医大・消化器肝臓内科
-
鈴木 通博
聖マリアンナ医大・消化器肝臓内科
-
小池 淑子
聖マリアンナ医科大学第2内科
-
秋山 新二郎
聖マリアンナ医科大学第2内科
-
鈴木 通博
聖マリアンナ医科大学第2内科
-
葛西 登
聖マリアンナ医科大学第2内科
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岡部 和彦
聖マリアンナ医大第2内科
-
河野 誠
聖マリアンナ医大第二内科
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