経皮的局所治療後早期に大網播種を認め切除し得た肝細胞癌の1例

元データ 社団法人 日本肝臓学会

概要

55歳, 男性. B型肝硬変で経過観察中, 平成15年1月にS5, S6に肝細胞癌を認め肝動脈塞栓術に引き続きラジオ波焼灼療法 (以下RFA), エタノール注入療法 (以下PEIT) の局所治療を行った. 3カ月後, CTにてPEITの穿刺ルートに当たる肝表面と腹壁の間に結節病変の出現を認め, 入院となった. 結節病変はCT, MRI, 造影超音波にて造影効果が認められ, 胃十二指腸動脈造影にて濃染を呈し播種性結節と診断した. 12月2日, 大網部分切除を行い, 同時に肝内再発病変に対し肝部分切除を施行した. 肝内の再発病変は組織学的には中分化型の肝細胞癌であり, 大網内の結節からも同様の所見が得られた. 術後15カ月後の現在まで, 再発, 転移は認めない. 肝癌の局所治療の際は, 播種を意識した治療前の穿刺ルートの画像確認が必要であり, 被膜下病変には, 治療後早期からの穿刺経路・近隣臓器の画像観察が重要であると考えられた. また, 播種病変に対する治療は可能な限り切除を行うことが長期予後の改善につながるものと思われた.

著者

小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学病理
桜井 丈 聖マリアンナ医科大学
守屋 仁布 聖マリアンナ医科大学消化器外科
守屋 仁布 聖マリアンナ医大消化器外科
鈴木 通博 川崎市立多摩病院(聖マリアンナ医科大学)消化器・肝臓内科
高橋 秀明 聖マリアンナ医大・消化器肝臓内科
伊東 文生 聖マリアンナ医科大学消化器肝臓内科
四柳 宏 聖マリアンナ医科大学 消化器肝臓内科
鈴木 通博 聖マリアンナ医科大学 消化器肝臓内科
高橋 泰人 聖マリアンナ医科大学消化器肝臓内科
池田 裕喜 聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科
小林 稔 聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科
松永 光太郎 聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科
鈴木 通博 北柏リハビリ総合病院 内科
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学病理学教室
小池 淳樹 聖マリアンナ医大第2病理
小林 稔 聖マリアンナ医大・消化器肝臓内科
石井 俊哉 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
四柳 宏 聖マリアンナ医大 病院 消化器・肝臓内科
池田 裕喜 聖マリアンナ医大・消化器肝臓内科
鈴木 通博 聖マリアンナ医大・消化器肝臓内科
石井 俊哉 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器内科
伊東 文生 聖マリアンナ医科大学 消化器肝臓内科
伊東 文生 聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科
石井 俊哉 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
四柳 宏 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
伊東 文生 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
松永 光太郎 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
守屋 仁布 聖マリアンナ医科大学外科学教室 (消化器外科)
鈴木 通博 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
高橋 泰人 聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科
池田 裕喜 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
高橋 泰人 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
小林 稔 聖マリアンナ医科大学内科学教室 (消化器・肝臓内科)
松永 光太郎 聖マリアンナ医大消化器・肝臓内科

関連論文

▼もっと見る