Somogyi法による牛乳中のラクトースの比色定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
SOMOGYIの1952年アルカリ性銅試薬を用いた比色法を,牛乳中のラクトースの定量に適用するための条件の検討を行った.銅試薬とラクトース水溶液との呈色反応の結果から,呈色の測定波長が500nmの場合,ラクトース量が0.1-0.6mgの範囲で吸光度と濃度との間に直線関係が成立し,正確に40分間の沸騰水中での加熱によって再現性のある測定値が得られ,呈色は室温において約4時間安定であることがわかった.牛乳の除タンパクは塩基性炭酸亜鉛または硫酸アルミニウム•カリウムとタングステン酸ナトリウムによって充分に目的の達せられることが,ラクトースを0.2-0.5%添加した牛乳についての,牛乳中のラクトースの回収率が両除タンパク剤の場合とも平均99.6%以上であることから確認されたが,前者によるよりも後者によって除タンパクを行った方が,やや高い値であった.また,LANE-EYNON法やクロラミンT法との比較を行い,本比色法が精度の上からこれらにほぼ匹敵することを認め,さらにその優劣を論じた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
関連論文
- 日本短角種牛体脂肪トリアシルグリセロールの分子種
- 黒毛和種牛体脂肪トリアシルグリセロールの分子種
- タンパク質のピリジン環含有架橋アミノ酸のHPLC(食品-化学(相互作用)-)
- Aspergillus orvzaeによるガラクトアミノオリゴ糖の合成(酵素-糖質関連酵素-)
- バイオリアクタ-としての人工腎臓透析器を用いた連続酵素反応システムの開発--イソラフィノ-スの酵素的合成への応用
- アルド-スの選択的誘導体化による糖混合物からの非還元およびケトオリゴ糖の分離--β-ガラクトシダ-ゼによる転移生成糖分画への応用
- ケフィール粒から分離された新種Lactovacillus kefiranofaciens sp.nov.(微生物-生態, 分類-)
- ウズラ卵白フラボプロテインの分画とその特性
- ウズラ卵白オボムチンの分画とその特性
- ウズラ卵々白中の主タンパク質の示差熱分析(短報)