体格(BMI)別にみたがん入院発生率およびがん死亡率について

概要

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生命保険給付において体格(BMI)によってがん入院発生率やがん死亡率に違いがあるかを検討した。体格は加入時のBMI(kg/m^2)に基づき,5ランクに分類した(BMI 18未満:狭長体,BMI 18以上20未満:軽度狭長体,BMI 20以上24未満:標準,BMI 24以上28未満:軽度肥満体,BMI 28以上:肥満体)。対象とした経過契約数は入院3,080万件,死亡3,615万件で,がんによる入院は14.8万件,がんによる死亡は3.5万件観察された。これらの契約について,男女別,体格別にがんの入院発生率・死亡率を検討した。全体格のがん入院発生率を100とし,体格別入院発生率を指数として算出した。男性では,狭長体117,軽度狭長体108,肥満体106となり,女性では,肥満体119,軽度肥満体105であった。同様に,全体格のがん死亡率を100とし,体格別死亡率を指数として算出した。男性では狭長体138,軽度狭長体123と高く,女性では狭長体114より,むしろ肥満体126と肥満で高くなった。
2013-03-29