疾病入院特約給付後の死亡と再入院の発生状況の調査 : 消化器疾患について

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概要

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当社保険契約において,消化器疾患のために入院医療特約の給付を受けた契約を追跡調査し,疾病ごとの死亡指数と再入院指数を算出した。調査対象は主契約・疾病入院特約ともに標準体で,契約日より第4保険年度以内に疾病入院もしくは手術給付が発生した契約とした。観察方法としては,第1回目の入院・手術を起点とし,死亡の発生状況(死亡指数)ならびに再入院の発生状況(再入院指数)を保険年度方式で観察した。調査の結果,本来良性疾患であるはずの胃・十二指腸潰瘍において高い死亡率を示し,悪性腫瘍の混入が示唆された。また,慢性肝炎においては初回給付後長期間にわたって高い死亡指数と再入院指数を示すことが確認された。この調査により,その疾患の経過・予後を推測でき,新契約査定時の基礎統計資料としての活用が期待できる。
日本保険医学会の論文
2001-12-17

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