最近の自殺率の動向について

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概要

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自殺死亡数は昭和33年度の最高値から減少傾向にあったが,昭和61年度に再度上昇し,戦後2番目の値を示した。その後自殺死亡数は減少傾向から1990年代に反転し,大きな増加に転じている。これらの現象は経済情勢と関係が深く,いわゆるバブル崩壊が大きな影響を与えているものと考えられている。今回,平成2年度以降の当社標準体契約について,国民の自殺死亡率を基礎とした自殺死亡指数を算出し,各年の経済指標と比較したところ,中高年層の高額契約が高い自殺死亡指数を示し,経済指標との関係では企業倒産件数と最も強い相関関係を示した。このように経済環境が自殺に及ぼす影響は大きく,特にその傾向が生命保険において強く表れており,免責期間の再延長を含めた約款の再検討が重要であると思われる。
日本保険医学会の論文
1998-12-15

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