昨今の自殺動向と生命保険

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概要

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わが国の自殺者数は,平成10年に急増し年間3万人を超え,以後高水準で推移している。この自殺率は国際的に見ても高水準であるだけでなく,自殺対策基本法の制定・施行など国・自治体による各種自殺対策が実施されているにも関わらず,10年以上に亘り一向に改善が認められていない。また,この自殺者数の増加は民間生命保険会社においても自殺に係る保険金支払の急増を招き,その対応のため,従来1年間であった自殺免責期間は順次延長され,現在では3年間の自殺免責期間が標準となるに至っている。本報告ではこの自殺動向について,警察庁資料や当社データを交えて自殺動機や社会経済指標などと比較して分析するとともに,生命保険の立場から自殺免責期間延長の効果検証を行った。さらに自殺免責の対象とならないケースもある精神障害中の自殺についても考察を加えた。
2011-06-17

著者

白水知仁
日本生命保険相互会社

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