生活習慣を中心とした血圧影響因子の検討

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概要

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飲酒習慣,喫煙習慣,体格と血圧との関係を年齢階級別に検討するため,成人男子生命保険加入申込者58,851名を対象として横断研究を実施した。年齢階級別に飲酒習慣,喫煙習慣,BMI値別の血圧値と高血圧の頻度を求め,さらに,飲酒量,喫煙本数,BMI値と血圧値の関係について,年齢階級別に単相関係数,偏回帰係数,標準偏回帰係数,共分散分析による修正平均血圧値を算出した。また,飲酒習慣の有無,喫煙習慣の有無,体格の組合せ別に年齢訂正を行った血圧値と高血圧の頻度を算出した。その結果,1)飲酒習慣は年齢が高いほど血圧との関係が密接であること,2)喫煙習慣と血圧は弱いながら負の相関関係を示すこと,3)体格は年齢が低いほど血圧との関係が密接であること,4)肥満体の飲酒者かつ喫煙者群は狭長体の非飲酒者かつ喫煙者群に比べ,9.6倍の高血圧の頻度を示すことなどが明らかとなり,高血圧者に対する生活指導の重要性,年齢を加味した指導の必要性が示唆された。
日本保険医学会の論文
1988-12-20

著者

白水知仁
日本生命保険相互会社

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