飲酒習慣と死因別死亡状況について

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概要

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飲酒習慣,特に大量飲酒が死亡率に影響を与えることはよく知られた事実である。生命保険の経験に基づいてその影響を検討するため,本社が昭和61年度から平成6年度にかけて社医扱及び面接士扱において実施した飲酒習慣アンケート調査結果に基づき,飲酒量別に死因別死亡指数の分析を行った。検討にあたっては,上記対象契約を平成2〜9観察年度にわたり保険年度方式で観察し,各観察年度の国民の性別5歳階級別死因別死亡率に基づき6大死因(悪性新生物,脳血管疾患,心疾患,肝疾患,不慮の事故,自殺)の各々及び全死因について飲酒量別に死亡指数を算出した。その結果,軽度の飲酒習慣は心疾患などの死因に好影響を与える一方,大量飲酒はいずれの死因についても死亡率を悪化させ,危険選択上重要な生活習慣であることが明らかとなった。
日本保険医学会の論文
2000-12-27

著者

白水知仁
日本生命保険相互会社

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