診査時血液検査における肝機能異常の分析 : 老人保健法に基づく平成14年度肝炎ウイルス検診の結果を交えて

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
診査時に血液検査を実施した被保険者を対象に,肝機能検査結果と肝疾患による死亡・入院発生状況を分析するとともに,老人保健法に基づく平成14年度肝炎ウイルス検診結果を交えて都道府県別に地理的分析を行った。年齢別・性別肝機能検査結果については,それぞれ特徴のある結果を示していた。肝機能検査結果別の肝疾患死亡・入院指数と肝機能異常は強く関連していた。γ-GTPが基準値を超える都道府県別の割合と,成人の都道府県別飲酒率はともに東北,中国,山陰地方で高かった。平成14年度肝炎ウイルス検診の結果によると,都道府県別のC型肝炎ウイルス感染率は,関東から九州にかけて比較的高く,C型肝炎ウイルス感染率と当社標準体契約における肝疾患による死亡発生指数との間には高い相関関係が認められた。これらの結果より,肝疾患が地域によってかなり偏在し,肝疾患死亡指数には,飲酒率よりも,HCV感染率が強く影響することが判明した。
日本保険医学会の論文
2004-03-17

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク