末期がん患者の食事摂取状況と食事援助
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概要
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末期がん患者のほとんどが訴える食欲不振は,患者はもとより患者家族にとっても医療従事者,介護従事者にとっても大きな悩みの種である。緩和ケアと食事ケアを受けている5名の末期がん患者の食事摂取タイプについて死亡の当日まで観察した。その結果,彼ら/彼女らの食事摂取状況は3つのタイプに分類され得ることが判明した。食事摂取タイプ1は,末期病状が急変するまで安定した食事摂取する場合。食事摂取タイプ2は,摂取量の増減を繰り返しながら全体として徐々に減少する場合。食事摂取タイプ3は,末期病状が急変するまで経管栄養にて毎日同じカロリー,量を摂取する場合。いずれのタイプでも,これら5名の末期がん患者は,死亡の数日前まで,なかには死亡当日まで食事摂取が可能であった。以上の結果は,末期がん患者に質の高い食事ケアを提供するためには,患者のQOLの向上を目指して,医療・介護従事者と栄養士との緊密な連係プレイが必要であるという考えに矛盾しない。
- 藤女子大学の論文
著者
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藤井 義博
藤女子大学人間生活学部食物栄養学科・藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻
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藤井 義博
藤女子大学人間生活学部食物栄養学科
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藤井 義博
藤女子大学 人間生活学部 臨床栄養学研究室
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小熊 真理
藤女子大学 人間生活学部 臨床栄養学研究室
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