安藤昌益研究序説 : 栄養療法の知的枠組についての研究 7
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概要
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The goal of this study was to detail the characteristics of Ando Shoeki's philosophy from the standpoint of modern medicine. Ando asserted that a human being, as a microcosm, must face nature as macrocosm before he or she can establish human relationships in society, and he rejected any societies or nations that seek to intervene between a human being and nature. He developed his own concept of relativity by observing the processes of cooking, food intake and swallowing, indicating that his concept was a conscious expression of his gut feelings rather than the result of a logical thought process. Further, his treatment of rice on equal terms with human body is consistent with the idea that it was based on the intuitive recognition through chi of what the concept of the dynamic state of body constituents by Rudolf Schoenheimer implies. Ando also resisted the spread of the agricultural ideology by considering rice not as a metaphor of any specific group or society but simply as a metonym of an individual body. His insistence on the World of Nature is not incongruous with the idea that through his observations, in his role as a physician, of the stagnant human relations in the society of his period, he realized the implications of the structural codependency in Japanese society. From the above it is evident that Ando Shoeki, a physician, lived with nature as macrocosm, diagnosed the loss of relations between humans and nature as the fundamental mechanism underlying the pathologies of the individual, of interpersonal relations and of society itself, and, as the remedy for them, left for us his aspiration for the World of Nature, in which the relativity of all things and the inseparability of matter and motion would be vividly realized.
- 2010-03-31
著者
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藤井 義博
藤女子大学人間生活学部食物栄養学科・藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻
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藤井 義博
藤女子大学 人間生活学部 臨床栄養学研究室
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藤井 義博
藤女子大学人間生活学部食物栄養学科藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻
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藤井 義博
藤女子大学・人間生活学部・教授
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