中国内蒙古自治区のカルシューム系アルカリ土壌(白干土、ソロンチャク、塩土)の改良 : 大型試験圃場の建設(2006)

概要

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中国内蒙古に広がるカルシューム系アルカリ土壌[saline soil、solonchak(英語)、白干土、塩土(中国語)]の改良を目的とする。2004年〜2006年に行われたplot試験の結果を基に、本年(2006年8月)に大型試験圃場を4段式心土混層プラウを使ってつくった。さらに2006年4月に現地で、すでに作られていた大型試験圃場(ナタネが栽培されていた)の調査を行った。主な結果は施工区では雑草がほとんど無いのに対し、対照区では雑草が旺盛に生育していた。これは4段式心土混層プラウの第1プラウが表土(Ap)を完全に反転して、雑草が完全に死滅したと考えられる。施工区ではナタネの黄色の花がはるかに対照区より多く、生育が旺盛であった。施工区では、平均草丈は154mmであり、対照区では118mmであった。すなわち1.31倍に増加した。1m^2の面積の生物質量(湿潤)は施工区で3.05kg/m^2であり、対照区では2.40kg/m^2であった。すなわち1.27倍に増加した。本年は春から降雨が連続的にあり、対照区でも土壌硬度が低く、根は両区とも、およそ500mmまで達していた。施工区のpH値およびEC値は対照区より減少が起こっていた。このpH値とEC値の減少がナタネの生育に影響を与えたと考えられる。