中国黒龍江省のナトリューム系アルカリ土壌(ソロネッツ、〓土)の改良 : 土壌調査および生育調査(2007)

概要

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中国黒龍江省、吉林省、遼寧省に広がるナトリューム系アルカリ土壌[sodic soil, solonetz (英語)、〓土(中国語)]の改良を目的とする。2004年7月に4種類のplot試験圃場(plot test field)を人力で設置した。2005年7月に、石膏施肥区と天地返し区(A層とB層)の2種類のplot fieldを新たに設置した。2007年8月まで毎年、全6種類のplot fieldの土壌および植生の調査を行った。主な結果として、2006年、2007年のプロット試験区の植生から次のことが言える。(1) 耕起は出来るだけ深く、C層に達する方がよい(600mm深さ)。(2) 堆肥は効果がある。B層でなく、A層に混入すべきである。(3) Gypsumはsolonetz土壌に対して、効果がある。A層に混合すべきである。どの区のpH値も2006年8月までは減少した。しかしながら2007年8月の時点で、堆肥施用区のA層を除いて、pH値の回復が見られた。どの区もEC値の増加は見られず大きく減少した。4段式心土混層プラウで施工された大型試験圃場の植生は草の密度が厚く、旺盛に生育していた。ここでもpH値は変化が無かったが、EC値は大きく減少していた。
専修大学北海道短期大学の論文