中国内蒙古のカルシューム系アルカリ土壌(ソロンチャク、白干土)の改良 : 土壌調査および生育調査(2002,2004)

概要

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アルカリ土壌の改良を目的として4段式心土混層プラウが設計試作された。2001年7月に、この4段式心土混層プラウで中国内蒙古自冶区錫林浩特市に試験圃場が施工された。2002年に、この試験圃場で土壌調査、および作物の生育調査を行った。さらに2002年に収量調査、2004年に土壌調査、および生育調査を行なった。本報では2002年と2004年の調査結果を報告する。主な結果はデントコーンの乾物質量は処理区で3.6kg/m^2、対照区で3.45kg/m^2であった。したがって明確な増収効果は見られなかった。この理由は2001年の施工時に心土のBca層が表土のAp層に混入したことが考えられる。土壌硬度は処理区、対照区とも深さ30cm以下で5MPaを超えオーバースケールした。したがって施工後3年間で土壌硬度の復元が起こった。河北省尚義県では施工後3年後でも土壌硬度の復元が起こっていないから、この理由は2001年に施工した時、内蒙古では、大変な干ばっであったため、地上部の夾雑物が皆枯れていて、Bca層に埋没した夾雑物の絶対量が少なかったためと考えられる。pH値は処理区と対照区で差はなく、どの層でも弱アルカリであった。土壌水分は処理区と対照区で差が無かった。処理区も対照区もAp層の深さ30cmまで根の分布が見られたが、その下のBca層は伸長していなっかった。すなわち、処理区が対照区より優れているということはできなかった。
2004-12-30

中国内蒙古のカルシューム系アルカリ土壌(ソロンチャク、白干土)の改良 : 土壌調査および生育調査(2002,2004)

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