中国河北省のカルシューム系アルカリ土壌(白干土、ソロンチャク、塩土)の改良 : 土壌調査および生育調査(2006)

概要

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中国河北省に広がるカルシューム系アルカリ土壌[saline soil、solonchak(英語)、白干土、塩土(中国語)]の改良を目的とする。2004年7月に3種類のplot試験圃場を設置した。1年後の2005年7月に、これらの圃場の調査を行った。さらに本年(2006年8月)に圃場調査を行った。主な結果は、どの区も2006年は干ばつで植生は良くなかった。No.3(B層にmanureを供給)区の植生が他の2つの区と異なった植物が生育していた。施工後2年では全く土壌硬度は元に戻らなかった。どの区も時間が経過すると2005年7月まではpH値およびEC値が減少した。しかし耕深の浅いNo.2(A層のみ耕起)区で2006年8月にpH値およびEC値の回復が起こった。この結果から、耕起する深さを深くしないとpH値およびEC値が回復する危険性がある。2005年および2006年は降雨量が少なく、強い干ばつであった。2005年5月の時点ではどの区もC層に高い水分が見られた。しかしその後は、C層も乾燥が起こっていた。