中国遼寧省の硫酸塩系アルカリ土壌(ソロンチャク、塩土)の改良 : 土壌調査(2006)

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概要

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• 中国遼寧省に広がる硫酸塩系アルカリ土壌[saline soil、solonchak(英語)、塩土(中国語)]の改良を目的とする。2006年8月に土壌調査を行った。この土壌はpH値はそれほど高くないが、EC値が非常に高く、非常に特殊な土壌である。カルシューム系(Ca_CO_3)、ナトリューム系(Na_2CO_3)土壌とは異なる。主な結果は、盤錦市市二界〓の裸地(Bare land)では、地表に塩霜(Efflorescence、Alkali spots)が発達しており、ごくわずかの野生種の植物が生存していた。盤錦市石山の牧草地(Pasture field)では、一部にAlkali spotsが発達し、牧草が禿げていた。地表にごく薄い約10mmの厚さで塩霜(Efflorescence、Alkali spots)がある(Aso4層)。その下約200mmの厚さで黒褐色のAp層がある。その下は褐色のB層である。植物の根はAp層に大部分が分布しており、B層にはほとんど見られなかった。腐植に富む黒褐色のAp層がはっきり存在しているから、この部分を大切にして、改良する必要がある。盤錦市市二界〓の裸地(Bare land)のpH値はどの層も問題はない。盤錦市石山地域の牧草地(Pasture field)のpH値は高く8-9であった。カルシューム系(CaCO_3)のsolonchakの値に近い。両調査地とも表層に10-20dSm^<-1>のきわめて強いEC値を示す層(10mm程度の厚さ)があった。A層のEC値も高く、盤錦市石山地域の牧草地(Pasture field)では7dSm^<-1>以上であった。EC値が3dSm^<-1>以上では、どのような植物も生育が困難であるから、特に表層の改良が先決である。

• 専修大学北海道短期大学の論文

著者

• 張 会均

  北海道大学大学院農学研究科

• 新家 憲

  専修大学地域総合科学研究センター

• 寺本 千名夫

  専修大学地域総合科学研究センター

• 于 忠和

  中国黒龍江省合江農業科学研究所

• 蔡 雨付

  盤錦市農機局

• 梁 爽

  中国遼寧省盤錦市人民政府外事弁公室

• 張 木

  中国遼寧省盤錦市人民政府外事弁公室

• 李 茄

  中国遼寧省盤錦市人民政府外事弁公室

• 劉 延吉

  藩陽農業大学生物科技学院生物科学系

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