中国河北省のカルシューム系アルカリ土壌(白干土、ソロンチャク、塩土)の改良 : 大型試験圃場の土壌調査および生育調査(2007)

概要

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中国河北省に広がるカルシューム系アルカリ土壌[saline soil、solonchak(英語)、白干土、塩土(中国語)]の改良を目的とする。plot試験の結果を基に、2006年8月に4段式心土混層プラウによって大型試験圃場が建設された。1年後の2007年8月に、この圃場の植生と土壌調査を行った。主な結果は一見して、No. 1区(Ap、Bca層耕起、Ap層堆肥)のナタネの草丈が高く旺盛に生育していた。黄色の花がはるかに多かった。つぎにNo. 3区(Ap、Bca層耕起)が良かった。No. 2区(Ap層耕起、対照区)は作物が生育できない禿げた部分があった。No. 1区では、平均草丈は112.9 mmであり、No. 2の対照区では72.8 mm、No. 3では99.9 mmであった。すなわちNo. 1区はNo. 2区の1.55倍に増加した。また1 m^2の面積の生物質量(湿潤)はNo. 1区で1.9 kg/m^2であり、No. 2の対照区では0.5 kg/m^2、No. 3区で1.1 kg/m^2であった。すなわちNo. 1区はNo. 2区の3.8倍に増加した。1年では土壌硬度は基に戻らなかった。No. 1区とNo. 3区でpH値の低下が見られた。とくに深さ0 mm、100 mmの浅い層で低下が大きい。No. 2区では深い300、500 mmのpH値の減少は見られなかった。どの圃場も耕起によってEC値は大きく減少した。特にNo. 1とNo. 3区で著しく減少した。厳しい干ばつのため、表土の含水比はどの区も0 %d.b.であった。No. 2、No. 3区の深さ300 mm、500 mmで比較的高い含水比が見られた。

中国河北省のカルシューム系アルカリ土壌(白干土、ソロンチャク、塩土)の改良 : 大型試験圃場の土壌調査および生育調査(2007)

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