白干土の改良(第1報) : 4段式心土混層プラウの圃場実験

概要

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白干土を改良するため、4個のプラウからなる4段式心土混層プラウを日本で設計し、中国で製作した。このプラウはBca層とC層の天地返しはできないが、両層を混合することはできる。第1段階として、この両層を混合する方式を試みた。Bca層とC層の混合層にAp層の地表に存在する狭雑物が混入される。この機械を中国内蒙古、錫林浩特(Xilinhaote, Inner Mongolia)と中国河北省・尚義県(Shangyi, North of River)の2個所の白干土圃場で実験を行った。当論文では表層の狭雑物の心土への混合度合、Bca層とC層の混合(反転)度合および各プラウの牽引抵抗力について調べた。主な結果として、プラウを装着したクローラトラクタ(T802)の走行抵抗は約8 kNであった。Ap層を耕起する第1プラウの牽引抵抗力は約4 kNであった。耕深は200 mm、耕幅は500 mmであった。Ap層の表層を50 mm切削する第2プラウの牽引抵抗力は約2.0 kNであった。第3プフウの牽引抵抗力は耕深が117 mmの時、約8kN、239 mmの時、約14 kN、300 mmの時、約24 k Nと耕深の増加とともに急速に増加した。C層を耕起する第4プラウの牽引抵抗力も耕深が第3プラウの下から117 mmの時、約7.0 kN、178 mmの時、約14 kN、239 mmの時、約18 kNと耕深の増加とともに急速に増加した。白干土がプラウで壊されるのを観察していると、白干土は非常に硬いが、比較的脆く、壊れ易い性質があるのが観察された。これが土壌強度が強いのに牽引抵抗力が比較的に小さい理由と考えられる。土壌の反転度合は0.45〜0.6にばらつき、平均0.5であった。すなわち供試プラウではBca層とC層の反転はおこらず、ほぼ両層の均一な混合が起った。狭雑物の混合度合は内蒙古では平均0.85であり、河北省では平均0.95であった。かなり均一な混合が得られた。
2002-12-30

白干土の改良(第1報) : 4段式心土混層プラウの圃場実験

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