内蒙古の白干土の改良 : 土壌調査および生育調査(2002)

概要

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白干土の改良を目的として4段式心土混層プラウが設計試作された。2001年7月に、この4段式心土混層プラウで試験圃場が施工された。2002年に、この試験圃場で土壌調査、および作物の生育調査を行った。主な結果は施工後1年間で土壌硬度は復元しなかった。pH値はトウモロコシ圃場も馬鈴薯圃場も施工区、対照区とも7.3〜7.7で中性に近かった。すなわち施工区と対照区で差は見られなかった。これは本年の降雨量が多いため、土壌中のCaCO_3が雨水で洗い流されて下層に移動したためと考えられる。施工区の水分は対照区の水分より、どの深さでも高かった。すなわち施工区では透水性が改良されたため、心土に雨水が保持されていた。対照区では深さ10 cmのAp層にのみ降雨の雨水が保持されていて、心土には雨水は保持されていなかった。作物の生育状態は、施工区、対照区ともトウモロコシ、馬鈴薯とも降雨量が順調であったため生育は順調であった。両者には差は見られなかった。しかしながら、施工区に生育の悪い部分が点在していた。この原因はAp層に白いBcaまたはC層が混入していたことによると考えられる。施工区では深さ50cmまで根が見られた。対照区では深さ20cmまで根が見られるが、その下はほとんどなかった。施工区では根域が広いから、干ばつに極めて強くなると考えられる。
2002-12-30

内蒙古の白干土の改良 : 土壌調査および生育調査(2002)

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